首のこり

首のこり

首コリとは

最近はパソコンの普及で、首コリや肩コリの人が増えています。
頭は体重の1割ぐらい(5~6キロ)の重さがありそれを首で支えています。
猫背であごを突き出す姿勢、ストレスで歯を食いしばる習慣、同じものを凝視しなくてはならないデスクワーク、このような日々の姿勢の問題がうなじや首の後ろを凝り固めます。凝るだけでなく鈍い痛みもでてきます。

首コリの症状

頭痛・めまい・集中力低下・気力低下(うつ)・慢性疲労・だるい・眼精疲労・眠・イライラ感・耳鳴り・冷え・手の痺れ・顔のむくみ・食欲不振(消化不良)・胸やけ・吐き気・胃痛

首コリの原因

首コリの原因は、首の後ろの4つからなる「後頭下筋群」という筋肉が凝り固まることでおこります。頭の後ろから頚椎2番までを、縦や斜め方向に立体的につなげている筋肉群です。

後頭下筋群は、物を見たり、臭いをかいだり、音を聞くときに微細な動きをします。猫背で首を前に突き出す姿勢は、最も負荷がかかり疲労物質が首の筋肉内に蓄積します。
それによって後頭下筋群が硬くなり、首のコリとなって現れます。
後頭下筋群の硬直は、その表面を覆っている僧帽筋も硬直し、うなじから肩全体までぱんぱんになります。またこの筋肉群がある場所には頭や目、耳の領域を支配する神経が密集しているため、凝った筋肉に圧迫されるとズキズキした頭痛、目のかすみ、耳鳴り等を併発します。しかし首のコリの原因は筋肉や神経の問題だけではなく、重大な病気で起こる場合もあります。

うつ病の原因が首のこりからくることもあります。なぜなら脳からの指令が自律神経を伝わって体のすみずみまでコントロールしています。その出発点に当たるのが首だからです。
首の筋肉群が凝り圧迫すると、自律神経を圧迫し神経伝達が悪くなります。そして自律神経が乱れると自律神経失調症になります。自律神経失調症は、不眠症・食欲低下・めまい・耳鳴り・呼吸が苦しい・のどの違和感など症状がでます。
このような状態が続くと心にも症状が出始めうつ病へと移行していきます。実際にうつ病の患者様の首はガチガチに固い事がほとんどです。

首のコリが脳梗塞の原因であることもあります。椎骨動脈は頚椎の中を通り脳に血液を送る重要な血管です。
しかしコレステロール過多の食生活などで、この血管内がドロドロな血の状態になってしまうと首の筋肉群へ血液が低下します。その結果、本来の流されるはずの疲労物質が溜まり、首のコリが発生します。

首コリのマッサージによる治療

首コリのマッサージによる治療は、「トリガーポイント」と呼ばれる「痛みの引き金点」という意味の疲労した筋肉の奥深くに出来る、硬く凝り固まった部分のことをいいます。大きさは数ミリ~数センチと様々で、進行すると、その部分だけでなく、別の場所に痛みを飛ばす性質があることがあます。
トリガーポイントは決して珍しいものではなく、程度の差こそあれ、誰の体にも存在するものです。トリガーポイントを押されると「体の奥深くに響く」「体がポカポカして眠くなる」「ツボを押された感じ」を受けます。

首周辺のトリガーポイントの位置

  • 僧帽筋(外後頭隆起、肩峰、鎖骨外側、肩甲棘)周囲・大、小菱形筋(肩甲骨内側縁)周囲
  • 肩甲挙筋(肩甲骨上部)周囲。

首のこりの鍼灸治療

鍼灸治療には、硬くなった筋肉を弛緩させる、コリや痛みを抑制するエンドルフィンの分泌を促進する、気血を補い血液循環を促す、経絡の流れを良くし、自律神経の働きを整えるなどの作用があり、肩・首こりを改善します。その人のコリのタイプに合わせた治療を行っていくことが重要です。

あなたはなにタイプ?(東洋医学的な考え)

首こりの原因には寒邪によるもの、肝血不足によるもの、お血や気滞によるものなどがあります。

1. 寒邪によるもの
体調を崩す原因には気候、気温、湿度、気圧などの 外的なものと、過度の感情など内的なものがありますが、外的なものを「外邪」といい、その一つが寒邪です。寒邪とは、体に害を及ぼす冷えのことです。
体が冷えると、体内のエネルギー物質である 「気血」の流れが悪くなり、肩・首こりが起きます。冷えが体に良くないとされていることは中医学(東洋医学)も同じです。

2. 肝血不足によるもの
中医学(東洋医学)では、気血の不足や流れの滞りによって 体調を崩すと考えます。気血の不足や滞りは五臓に影響し、五臓の不調は気血の不調を生み出します。
目は、「肝血」により養われているのですが、長くものを視ることによって目が疲れる、久病(長く病気を患うこと)や慢性疲労などで「肝血」が不足するといったことで、肩・首こりが起きます。
現代医学的にも、眼精疲労と肩・首こりは深く関わっていると考えられています。
目で見たものは視神経を通り、脳の後頭葉というところで認識されます。
この後頭葉の横を肩甲挙筋という筋肉が走っていて、肩甲骨の内側に付着します。
後頭葉の疲れが肩甲挙筋に影響し、肩・首こりが起こるのではないかということが指摘されています。

3. 気滞やお血によるもの
ストレスなどにより気持ちが晴れないと、「肝」の疏泄の働きが悪くなります。
これにより気が滞り血行障害の原因であるお血を生じ、肩・首こりになります。
*疏泄とはよどみなくめぐる、という意味です。この疏泄という働きは、「肝」が中心となって行なわれます。

ツボ

血行を促進させて首の筋肉の疲れをとります。対応しているツボは 完骨、 天容、 天柱、 風池です。

・完骨(かんこつ)
耳の後ろ側にある骨の膨らみ(乳様突起)の下の部分から指1本分上に位置します。指に頭の自重をかけ、指も上に押しこむ要領で刺激します。首筋全体をマッサージするとマッサージ効果がアップします。

・天容(てんよう)
完骨ツボと同じ筋上で、下あごの角の下に位置します。

・天柱(てんちゅう)
首の後ろにある筋肉の外側で、髪の生え際を刺激します。親指の先をツボに当て、残りの指で頭を包むようにして頭部の自重を親指で支えるような体勢で強めに刺激します。

・風池(ふうち)
天柱ツボのさらに指1本分外側にあるくぼみに位置します。天柱ツボと同じように、親指の先をツボに当てて、残りの指で頭を包むようにして頭部の体重を親指で支えるような体勢で強めに刺激します。

・合谷(ごうこ)く
手の甲側、親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあるツボ。

*背後に内科的疾患などがあり、コリを引き起こしている場合があります。一度、病院で検査を受けると安心です。

簡単にできる!首のこりセルフケア

ストレスを溜めない

精神的ストレスによっても筋肉は緊張し硬くなり、首こりを生じます。
ストレス社会といわれる現代では、ストレスをなくすというよりもストレスとうまく付き合っていく、自分なりのストレス解消法を見つけるということが大切です。お香やアロマなど好きな香りを楽しむことや、音楽や絵画など芸術の鑑賞は、脳をリラックスさせストレス解消に役立ちます。

良く寝る

体を横にすることで、座っているとき、立っているときに筋肉に掛かっている負担が軽減されます。また、睡眠によって分泌されるホルモンには、疲労物質を取り除く働きがあります。

筋力をつける

筋肉の少ない、筋力の弱い人は、筋肉が頭や腕などの重さを支えられず、同じ姿勢を長時間続けることが困難となり、首こりになります。
また、筋力不足により姿勢が悪くなり、それが原因となっていることもあります。このような場合、簡単なウエイトトレーニングが効果的です。また、太りすぎていると腕などの重さが負担になり、首こりが起こりやすくなります。ウエイトトレーニングと合わせて有酸素運動、ストレッチをすると良いでしょう。
*全身の筋肉をまんべんなくトレーニングできれば理想的です。

ストレッチをする

神経の疲労や異常によるコリの場合、こっている肩や首の筋肉から送られた情報をキャッチし、筋肉を緩めるための命令を肩や首の筋肉に送り返す働きをする脳との間の伝達がうまくいかなくなっています。こり固まっている首(肩)周辺の筋肉をストレッチにより意識的に伸ばすことで、筋紡錘から脳への情報伝達が正常に戻り、コリが改善されます。
さらに、ストレッチにより血行を良くすることがコリの解消に役立ちます。
また、一部の筋肉が弱かったり硬かったりすると、筋肉がアンバランスになり、硬い側の筋肉に弱い側の筋肉が引っ張られ、姿勢が悪くなったり骨格の歪みを生じます。
このように骨盤や背骨など、骨格の歪みが肩・首こりを引き起こしているケースの場合、局所のみでなく全身をストレッチすることが重要です。

体を冷やさない

冷えることで筋肉が硬くなり、血行が悪くなります。
体を冷やさないこと、「冷え症」を改善することで首こりが楽になります。
入浴時はじっくりと湯船に浸かり、温まりたいものです。
タバコは、血管を収縮させ血行不良となり、冷えを招きます。
また、血液循環が悪くなると患部に痛みや疲労の物質が滞り、症状の悪化につながります。禁煙、節煙に努めましょう。

鍼灸治療と合わせてこれらのことを行うと、治療の効果が上がり、治療回数を減らすことができます。

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