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頭・目・顔の症状

パーキンソン病の鍼灸治療

東洋医学の考察

パーキンソン病は長期にわたる「便秘」が原因と考えられています。便秘により食欲が減少し、食べない事により脳内に入る栄養も不足し、脳細胞や脳組織が萎縮します。その結果、脳から神経への伝導性が減弱。それに輪をかけるのが、便秘が続くと大便の中に発生する毒素(塩基水分)が脳に入ってできる黒班で、これが神経を圧迫します。

また老廃物の一つでもある塩類が逆吸収され、脳血管で循環障宮が起こり、その結果、大脳黒質変性、中枢錐体外路系の線条体上ドーパミン減少によって様々な症状を呈します。

東洋医学の病体としては、「肝陽上亢」・「肝鬱」といった脳に血液が溜まりやすい状態になっていることが臨床上多数ですので、その血液循環の改善を主として治療を行います。

治療方法

最初に便秘の治療を行います。

中国では原因の追求を一番重要と考え、そこから治療にとりかかり、大腸機能の向上、五臓六腑の調整を主要手段として治療を行います。これに加えて漢方薬(なければ暖かいジャスミン茶)、運動療法、本人自身の精神的鍛錬、向上心と共に食事療法で、チーズや牛乳、魚介類などの高たんぱく質、豆類、イモ類など繊維質の多い野菜を欠かさないように心掛け、水分を十分取ることが重要です。

治療計画

症状の進行の程度により異なりますが1週間に2回の通院により3ヶ月程度で効果が現れます。ただ、症状や患者様都合により週1程度の治療になることがほとんどです。鍼治療で便通が正常になり食欲が出て、眠れるようになり、手足の震えも減少。症状改善の一つの指標としては顔色が良くなることが挙げられます。我々が考える治療とは生活に支障がない範囲で確実な効果を挙げることを目標としております。

パーキンソン病の概念・定義

パーキンソン病は黒質神経細胞の変性を主体とする進行性変性疾患です。

この黒質細胞と線条体への連絡網が、なんらかの原因で損傷される事により様々な症状を呈します。現在の神経学の立場ではその他の原因で起きるパーキンソニズムと、はっきりとわけて扱います。脳炎、癌、中毒、薬剤、麻薬用物質、その他の神経難病などによって類似症状が起こった場合は「○○性パーキンソニズム」とします。

原因

脳の中の黒質という部分の神経細胞数の減少・変性が原因と考えられていますが、現時点では不明とされています。ここの神経細胞は突起を線条体という部分に送っており、ドーパミンという物質を含んでいる為、線条体のドーパミンが減少します。神経細胞変性の機序として酸化的ストレス(特に黒質の鉄の役割とミトコンドリア呼吸酵素の異常)や、環境毒(TIQ salsolinol,carboliniumなど)が注目されています。

疫学

有病率は日本では人口10万人当たり100~150人と推定されています(欧米では150~200人)。発症年齢は50~65歳に多いですが、高齢になるほど発病率が増加。40歳以下で発症するものは若年性パーキンソン症候群と呼ばれますが、基本的には同じ疾患と考えられています。男女比は日本では女性患者の割合が若干多いですが、発症頻度は男女同数とされ、現在、原因は不明ですが増加傾向にあります。

症状

振戦、筋固縮、無動、姿勢・歩行障害が4大症候です。初発症状は、ふるえ、歩行障害、手足のこわばりなどが多く、一般に一側の上肢又は下肢から発症し、病気の進行とともに他側に及びます。症状の左右差は、症状が進行してからも続くことが多いです。

振戦の特徴は安静時振戦であり、動作時には減少、消失します。ふるえの頻度は4~6Hzです。動きの特徴として指先で小さな玉を丸めるような運動「丸薬丸め運動」があります。

筋固縮は頸部、上下肢の筋にみられますが、特に頸部の筋、上肢では手指屈筋、回内筋に目立ちます。筋の伸長に対して規則的な抵抗の変化を示し、歯車現象と呼ばれます。
動作は全般的に遅く拙劣となりますが、特に姿勢変換時に目立ちます。表情の変化に乏しく(仮面様顔貌)、言葉は単調で低くなり、なにげない自然の動作が減少します。

歩行は前傾前屈姿勢で、歩幅が狭く、速度も遅いです。特に狭い所では障害が目立ちます。進行例では、歩行時に足が地面にはり付いて離れなくなる、いわゆるすくみ足が見られます。
姿勢保持障害は初期には見られませんが、ある程度進行するとともに出現し、少しバランスを崩すと転倒する事が多くなります。

病院での治療方法

西洋医学的治療では、病勢の進行そのものを止める治療法が現在までのところ開発されていないので、症状の程度によって適切な生活指導や薬物療法を選択します。長期治療に伴う問題点として、薬効の減退、薬効の不安定、不随意運動、精神症状がありますが、いずれも患者の日常生活や家人の生活を障害するので、適切な対応が必要です。

対策として、症状の内容やその病態に応じて、薬剤投与回数の増減、ドーパミン受容体刺激剤の併用、抗パーキンソン病剤の増減、抗精神病薬の併用などが必要。生活では、日常・社会生活の範囲を狭めないようにします。特に臥床生活を始めると寝たきりになる危険性が高いので、できるだけ臥床生活を避ける努力が重要です。

予後

疾患自体は進行性です。患者によって進行程度は異なりますが、一般に発症してから10年程度は独立した日常生活が可能。それ以上になると家人などの介助が必要となることが多いです。生命予後に関しては一般人口の平均余命に近いです。高齢者では脱水、栄養障害、悪性症候群に陥りやすいので注意が必要。

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