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腰・足の症状

足関節捻挫

1.足関節内返しによる捻挫(内反捻挫)

足関節の内返し捻挫は、最も頻度の高い捻挫のひとつと言えます。段差や階段を踏み外して捻ったり、躓いて捻るなどの日常多く見られる原因のものや運動中のアクシデントによる場合においても良く見られます。

一般的に足関節の捻挫は、全て同じ病態に考えられているようですが、専門家から見ればその病態の分類や判定は、治療の上で非常に重要となります。以下に足関節内反捻挫による、靱帯やその他の組織の損傷箇所の種類とその 症状を解説します。

足関節外側靱帯損傷

内反捻挫の大半が、この外側靱帯損傷を生じます。

足関節の外側靱帯は、いわゆる足首の外くるぶし(腓骨外果)と距骨、踵骨を繋ぐ靱帯で、前方より、前距腓靱帯、踵腓靱帯、後距腓靱帯で構成されています。これらは、足関節の関節包靱帯を補強し、足関節の動きを制御する働きがあります。

軽度の内反捻挫では、前距腓靱帯のみの損傷であることが多く、腓骨外果前面(外くるぶしの前)辺りに圧痛と腫脹がみられます。
重症になると、前距腓靱帯と踵腓靱帯が断裂し、関節包靱帯も損傷します。
関節包靱帯の損傷を伴うと、出血や腫れが顕著となり、足が着けないほどの痛みとなります。

前脛腓靱帯損傷

足関節上部で脛骨腓骨間を繋ぐ靱帯で、内反捻挫を起こした際に脛骨腓骨の間が広がるように外力が働き靱帯が損傷されます。

足関節は、脛骨と腓骨の間に距骨が嵌るような構造をしています。捻挫を起こすとこの距骨が傾いて脛骨と腓骨を引き剥がすように広げてしまいます。このために内反捻挫でこの靱帯を損傷することがあります。
頻度としても意外と高いのですが、案外見逃されてしまいます。

二分靱帯損傷

踵骨前方と立方骨を繋ぐ踵立方靱帯及び踵骨前方と舟状骨を繋ぐ踵舟靱帯を合わせて二分靱帯と呼ばれています。

足の外くるぶし(外果)よりもやや足先寄りの甲の部分に痛みや圧痛(押した痛み)、腫れを生じます。この靱帯は、ヒールの高めの靴を履いたときに内反捻挫を起こしたり、やや前方へ足関節が伸ばされるようにして内反捻挫を起こしたときに損傷します。
同じ場所に痛みや腫れを生じる損傷に踵骨前方突起骨折があります。痛みや腫れがひどい場合は、この様な骨折を生じていることもあるので、きちんと医師の診察を受けましょう。

2.足関節外返しによる捻挫(外反捻挫)

足関節の外返し捻挫は、内返し捻挫と比較して非常に頻度は低いといえます。多くは、不整な路面(でこぼこ道や砂利道)での捻挫や足関節の外反変形あるいは外反偏平足などの足の形態的・機能的異常を有する場合に起こりやすいといえます。

足関節内側靱帯損傷(三角靱帯損傷)

足関節の内くるぶしに、三角形状をした靱帯がありこれを三角靱帯と呼んでいます。この靱帯は4本の靱帯で構成され、非常に強力な靱帯です。そのため、ひどい捻挫を起こすことは稀れで、強い捻転などの外力を受けた場合は、脛骨内果の骨折を生じることも多く、また腓骨の骨折を伴うことも珍しくありません。
通常は足の外返しで起こり、坂道の上りやスケートボードなど足関節の背屈肢位で足首を捻ると外返し捻挫を起こす頻度が高まります。

※三角靱帯:前脛距靱帯・脛舟靱帯・脛踵靱帯・後脛距靱帯の4つの靱帯から構成される。その靱帯の配列から三角形状に見えるため三角靱帯と呼ばれる。

底側踵舟靱帯損傷

外返し捻挫で稀に起こります。三角靱帯の一部の脛舟靱帯と共に痛めることが多いようです。この損傷は、外反偏平足や外脛骨といった足の変形を有する場合に多く、足の縦アーチが偏平な場合や足関節の外反あるいは後足部に対し中足

足関節捻挫の応急処置

足の捻挫を起こしたら、まず座って捻挫した脚を真っ直ぐ寝かせた状態にしてください。冷やすものがあればすぐに患部を冷やしましょう。包帯や足首のサポーターなどがあったら固定もしてください。通常、時間経過と共に腫れや皮下出血が出現します。できるだけ速やかに、専門医などの診察と治療を受けてください。軽い捻挫と思っても、動いているうちにだんだん腫れてきて足が着けなくなることもあります。まずは安静にして 、冷湿布などで冷やし、様子をみましょう。

捻挫を生じたら医療機関に行くまでの間に応急処置としての固定をしておくと患部の悪化を防ぐことができます。足関節をほぼ直角にして、包帯やテーピングなどで固定しましょう。
固定をしないと、足首が動く度に靱帯の傷口が開いて出血や腫れがひどくなってしまいます。
出血や腫れがひどくなると、その吸収に時間がかかり、出血した血液や滲出したリンパなどに含まれる線維が吸収しきれずに残存することになります。これらの線維は、傷口を塞いで靱帯などを修復する働きがある反面、過剰に残った繊維は関節をこわばらせることになります。また、瘤 (こぶ)のように残った繊維の固まり(過剰な瘢痕形成)が後遺症のような痛みをいつまでも残すことがあります。
できるだけ早く安静固定を確保することが、早期回復につながります。

※固定期間の目安

軽度の捻挫(内出血や腫れが少なく、痛みは感じるが歩行が可能な状態)
固定期間:10日から2週間
靱帯部分断裂を生じた捻挫(内出血や腫れが顕著で、歩行も痛みにより困難な状態)
固定期間:3週間から4週間
重度の捻挫(靱帯の完全断裂や骨の剥離骨折または不全骨折などを伴う、歩行は不能)
固定期間:6週間以上

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