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内臓の症状

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は西洋医学的な治療のみでは限界があり、東洋医学的発想を取り入れることによりアトピーのコントロールが可能となります。東洋医学的なアプローチを説明するまえに、まずはアトピー性皮膚炎について、詳しく説明します。

アトピーとは

アトピー(atopy)の語源はギリシャ語の「atopos」に由来し、「奇妙な・よくわからない~」という意味があります。
よく分からないながら患者数は増え続け、「アトピー性皮膚炎」は、もはや「アトピー」で通じるようになってしまいました。

日本皮膚学会の定義によると、「アトピー性皮膚炎」は『憎悪・寛解を繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ』とされています。

アトピー素因

  1. 気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患を患ったことがある
  2. IgE抗体(免疫機能を維持する因子。アレルギーがある時は数値が高い)を産生しやすい

湿疹ができ、掻かずにいられないほど痒く、赤くなったり、ジュクジュクしたり、かさぶたができたり、乾燥してふけのように皮膚が剥がれたりします。
多くは左右対称に症状が現れ、額や目の周り、口の周り、耳の周辺、首、手足の関節に出ることが多いのが特徴ですが、体幹にも現れます。6ヶ月以上の慢性、もしくは何度も症状を繰り返すのもアトピーの特徴であり、それがやっかいなところです。

その名の通り「原因がよくわからない」といわれていたアトピーですが、今日では遺伝的な素因のほか、免疫や自律神経のバランスの異常が大きな原因のひとつであると分かってきました。

厚生労働省の調査によると、その発症は1歳から4歳の学童期前の幼児と、15歳から30歳前半の、いわゆる思春期から就職後10年辺りに集中しているようです。その時期が、ちょうど生活や精神面で不安定な要素が多い時期なことからも、アトピーが自律神経と大きく関係する症状であることがうかがえます。

西洋医学的治療

現在の段階では、根本的な治療法は発見されていません。ですから、西洋医学では皮膚科で処方されるステロイド外用薬による対処療法が治療の中心となります。ステロイドとは、もともと副腎皮質から自然に分泌されるホルモンの一種で、免疫力を高める作用があります。そのホルモンを外用薬として一時、人工的に補うことで皮膚症状を楽にします。ところが反面、ステロイドを長期間大量に使用すると、逆に副腎皮質が機能低下を起こしてしまうのです。その結果、皮膚がちりめん状に縮んだり、色素沈着を起こしたり、緑内障を起こしたりという副作用を起こします。

だからといって、ステロイドを「不要なもの」だとは思いません。患者さんのQOL(生活の質=Quality Of Life)を考えれば、たとえ一時的であっても痒みから開放されるのは大事なことだからです。またステロイド外用薬は、現時点ではアトピー性皮膚炎の炎症をもっとも鎮静させる薬として、その有効性が科学的に立証されていますが、自己判断で勝手に塗るのをやめてしまうのは非常に危険です。急にやめるとリバウンドによる強烈な症状憎悪を引き起こすことがあります。必ずかかりつけの医師と相談の上で使用量を決定しましょう。

西洋医学では、アトピー性皮膚炎の治療のゴールを「cure=治癒」ではなく「care=症状を抑える」としています。つまり、完治は難しくても、薬を使って上手に症状のコントロールをしながら病気と共存していこうという考え方です。

アトピーとは

では、ここで鍼灸(東洋医学)ではどのような治療法があるのかご説明します。
そもそも、鍼灸治療は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えることや、白血球内に含まれる免疫ガンマグロブリン(IgM、IgA、IgEなど)の値を正常に戻すことを非常に得意としています。また、鍼と灸が全く逆の作用をする場合があることも、数々の研究により分かってきました。鍼の刺激は交感神経の抑制に働き、灸の刺激は副交感神経の抑制に働くというものです。

長期にわたってステロイドを使い続けておられる患者さんは、副交感神経の過剰亢進という体質をベースに持ちながら、同時に顆粒球数の増加という交感神経の過剰亢進も抱えた、複雑な身体になってしまっています。鍼灸では、鍼と灸が持つ2つの抑制作用を上手に活用し交感神経と副交感神経の両方を正常な状態まで引き戻していきます。

とはいえ、鍼灸治療は患者さんが持っている自然治癒力を呼び起こすものです。ステロイドを長期にわたって使用されている患者さんは、本来のホメオスターシス(人間が生まれついて持つ生体の恒常性)を取り戻すのに、それなりの治療期間が必要になってしまいます。ステロイドを長期に使用されている場合、効果がではじめるまでに最低でも6週間程度かかります。通院頻度は通常週に1回~2回程度です。

東洋医学ではアトピーによる皮膚症状は、身体によくないもの(邪[ジャ]=風邪・湿邪・熱邪)に侵されることによって引き起こされる、と考えます。なかでも、臓腑の「肺」と「脾(ひ)」に邪が入り込むことにより、皮膚に潤いを与えている水分(津液[しんえき])がうまく行き渡らなくなって自然な潤いを失い、アトピー性皮膚炎特有の皮膚の痒みや乾燥、ジュクジュクが起こると考えるのです。

すこし難しい表現をすると、「腠理の開閉はうまくいかず、虚熱が停滞して皮毛を蒸す」といいます。すなわち皮膚の熱の発散がうまくいかず、その熱が皮膚の下にこもってしまうため、皮膚が発赤して、かゆくなると考えます。具体的な治療はまず虚熱の発生原因を絶ち、腠理の調整を行なっていきます。虚熱は上に昇る性質のある熱であるため、アトピーの好発部位は上焦(体の頂上付近である顔、首、肩)になります。

このように「邪」、「臓腑」、「気・血・津液」という東洋医学的側面と、免疫機能や自律神経といった西洋医学の両面から、更には生活習慣や精神的ストレスを理解することにより、多面的角度から見据えた治療を行い、出来るだけ早くステロイドから脱却できる、丈夫で健康な皮膚を作ることを目標としています。

東洋医学の最大のメリットはステロイドの量を減らしてゆけるので安全ということです。また、リバウンドしないことも大きなメリットです。デメリットは効果が出始めるまでに時間がかかることとかゆみと炎症に対しての即効性がないという点ですが、長期的視点にたって自分のカラダを見つめていく余裕があれば、ステロイドを使わずコントロールすることが最善かと思います。

即効性はありませんが、皮脂が分泌され、皮膚がしっとりしてくるようになれば、どんどん改善されていく傾向にあります。当院では軽いアトピー症状の方から日常生活に支障を来たす重度の患者様まで、色々なレベルの患者様が来院され、効果を実感していただいております。鍼灸治療と併用して、日常生活のアドバイスを積極的に取りいれ、一刻も早く、改善していただけるよう真心を込めて、患者様と向き合っております。

また、アトピーと同時に喘息、鼻炎、目のかゆみ、花粉症など他のアレルギーを持っている患者様も、治療することによって、もろもろのアレルギー症状の緩和を体感されております。
まだ鍼灸をお試しになってない方は是非一度鍼灸治療をお試しいただければ幸いです。

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